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ひらいたトランプ

著者: アガサ・クリスティ , 加島祥造

出版社:早川書房 (2003/10)

評価: 評価なし

読了日: 2018/07/11

投稿日: 2018/07/11

 一時期、人が死ぬ、だとか、殺人だとか・・・物語とはいえ(映画でも)人が死ぬのが嫌だった時期があって、遠ざかっていたのですが、アガサ・クリスティのミステリは確かに人が殺される。

 しかし、クリスティのミステリは、横溝正史が言っていたのと同じ「謎を解く楽しみ」の方に力が入れられていて、この『ひらいたトランプ』は謎をとく心理戦を楽しむ事ができました。

 名探偵ポアロは、偶然からあるパーティに招かれる。
パーティの主はシャイタナ氏。金持ではあるけれども、人の噂話やスキャンダルが大好きで恐喝まがいの事までするという、評判のよくない人物。

 殺人の前科を持つ者ばかり集めたパーティなんですよ・・・悪魔的な楽しみでもってシャイタナ氏は客人を招きます。

 そしてポアロを含めて8人が二部屋に別れてトランプのブリッジをすることに。

 若いミス・メレディス、独身の医者のドクター・ロバーツ、探検家のデスパード少佐、ブリッジ好きの老婦人、ロリマー夫人の4人のテーブルの近くに座っていたシャイタナ氏が、トランプの最中に何者かによってナイフで心臓をさされて死んでいました。

 犯人はブリッジをしていた4人なのですが、皆、隠したい過去を持っており、一体誰が?

 登場人物はたくさんいないのですが、各人の過去まで話が広がるとだんだん誰が犯人でもおかしくないような気がする。

 真相は二転三転し、なかなかポアロは真相を話さない。
話の転がし方など大変、トリッキーかつ堂々としていて、読んでいてミステリの楽しみというものを久々に感じる事ができました。

 中井英夫の『虚無への供物』の麻雀をしながら、犯人捜しをする所を思い出しました。
やはりアガサ・クリスティのミステリは、鉄板だなぁ、と思います。

 この小説が書かれたのは1936年。全然、古さを感じない、クリスティワールドさすがです。


    夕暮れさんの読書レビュー 「ひらいたトランプ」 | 読書ログ

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    はじめまして、夕暮れです。
    趣味は、読書の他に映画が大好き。
    最近、車の運転を始めたので車関係の本なども読みます。
    7月17日から20日まで夏休み。旅行に行くので読書ログもお休みします。

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