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現代秀歌 (岩波新書)

著者: 永田 和宏

評価: 3.0

読了日: 2018/05/16

投稿日: 2018/05/16

現代の秀歌として100年後に残したいと願って、
永田和宏が主に昭和の時代に本格的活動を始めた1970年以前の
生まれの方たちの100首をとりあげた。

既に、何度も紹介した歌もありますが、整理を兼ねて、ここに記録を

たとえば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらって行つてはくれぬか
河野裕子『森のやうに獣のやうに』(昭47年、青磁社)

観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生
栗木京子『水惑星』(昭59年、雁書館)

「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
俵万智『サラダ日記』(昭62年、河出書房新社)

一度だけ「好き」と思った一度だけ「死ね」と思った 非常階段
東 直子『春原さんのリコーダ―』(平8年、本阿弥書店)

次々に走り過ぎ行く自動車の運転する人みな前を向く
奥村晃作『三齢幼虫』(昭54年、白玉書房)

神はしも人を創りき神をしも創りしといふ人を創りき
香川ヒサ『fabricaファブリカ』(平8年、本阿弥書店)

そんなにいい子でなくていいからそのままでいいからおまへのままがいいから
小島ゆかり『獅子座流星群』(平10年、砂子屋書房)

ときにわれら声をかけあふどちらかがどちらかを思ひ出だしたるとき
岩田 正『卿心譜』(平4年、雁書館)

終バスにふたりは眠る紫の〈降りますランプ〉に取り囲まれて
穂村 弘『シンジケート』(平2年、沖積舎)

退くこともはやならざる風のなか鳥ながされて森超えゆけり
志垣澄幸『空壜のある風景』(昭52年、反措定出版局)

父十三回忌の膳に箸もちてわれはくふ蓮根及び蓮根の穴を
小池光『日々の思い出』

秋分の日の電車にて床にさす光もともに運ばれて行く
佐藤佐太郎『帰潮』

こんなところに橋のありしか自転車を押しつつ渡る駅裏の川
内藤 明『斧と勾玉』

階段を二段跳びして上がりゆく待ち合わせのなき北大路駅
梅内美華子『横断歩道』

茂吉像は眼鏡も青銅こめかみに溶接されて日溜まりのなか
吉川宏志『青蝉』

一日が過ぎれば一日減ってゆくきみとの時間 もうすぐ夏至だ
永田和宏『夏・二〇一〇』(平24年、青磁社)

こうしてみると、詩集のタイトル、お題って、
なかなか凝っていておもしろいもんですな。

そして、出版社も個性揃いですな。


    ごまめさんの読書レビュー 「現代秀歌 (岩波新書)」 | 読書ログ

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