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読了日:2021/02/25
投稿日:2021/02/25
一応ミステリの範疇ということになるんだろうが、筒井さんの作品はそんなに一筋縄ではいかない。 発見された片腕だけのバラバラ事件。 これに端を発し、舞台は何故かベーカリーへ。 そこで焼かれるパンの中に、片腕とそっくり精巧なパンが。 これはほんの始まりで、そこから神様の領域へと繋がっていく...
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読了日:2021/02/25
投稿日:2021/02/25
征人と妹のミッコは父の交通事故をきっかけに、家庭が崩壊していく。 それは父の宗教への目覚めであり、母は母で別の宗教に。 それによって子供たちは家から出ようと試みる。 いかにも怪しい宗教に巻き込まれた2人は、学校でも苦難の日々。 友達と計画を立てるが、そこに行くまでに話していた映画や小説が...
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読了日:2021/02/24
投稿日:2021/02/24
介護施設のあずき荘で起きた殺人。 ところが5人の目撃者が証言した服の色は全員違う5色。 介護者のメイはこの謎を解こうとする。 凶器の問題や目撃者の証言は謎ではあるが、真相の面も含めて地味な展開なのはしょうがない。 犯人にしてもあだ名で呼びあうという構成は予想が付きやすいし、ラストの驚...
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読了日:2021/02/23
投稿日:2021/02/23
この原作が基になっているnetflixの「ザ・ホワイトタイガー」を見て興味が湧いたので拝読。 刊行が2008年となっていたが、明らかに現代を予測したかのような格差社会を痛烈に描いている。 出世を望むべくもないインドの極貧住居に居るバルラム。 そこからご主人様のアショクに取り入り、運転手...
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読了日:2021/02/23
投稿日:2021/02/23
近藤さんのデビュー作は、クリスティものの無人島で起こるクローズドサークル。 休暇のため、あやめとなつこが他の6人と共に渡った無人島。 そこで殺人が起き、次第にそれが連続殺人へと移行していく。 時代故の表現や言葉の語彙に引っ掛かりを覚えたが、実際孤島に移ってからはお互いの恋愛模様が事件を...
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読了日:2021/02/21
投稿日:2021/02/21
3部作の2作目は、涼子が事件への蹴りをつけるため、疑似の裁判を開くことを提案する。 それは大出が柏木を殺したかどうか。 この2はその裁判のため、検事と弁護士に別れた双方が情報を集めるため奔走する。 涼子が最初弁護士から検事に変わる件は苦笑いだが、これによって三宅の嘘ともいえる告白を真実...
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読了日:2021/02/21
投稿日:2021/02/21
遂に始まる裁判によって、判決に蹴りが付く3部作の最終章。 検事側弁護士側それぞれ証人が出てくるが、やはり三宅樹理が出てくるとこの緊張感は別格。 物語を知っている身としては嘘だと分かるが、法廷内ではそれを証明しなければ=真実となる状況。 これまで出てこなかった人物や、意外な証拠が次々と明...
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読了日:2021/02/20
投稿日:2021/02/20
映画と同様鋭い切れ味のネタが最後に待っているクリスティ原作の推理もの。 映画の長さから長編かと思っていたが、短編でありかなりコンパクトな作品だったのは意外。 弁護士と証人とその妻が主な人物であり、いかにして弁護士が無罪へと導いていくのか。 またその裏にある陰謀。 すべてはあるトリ...
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読了日:2021/02/19
投稿日:2021/02/19
ほぼ10年の月日を得て連載された3部作の大作。 学校の生徒が自殺したとされる件で、生徒や教師に親などが困惑する事態へと発展していく。 それにしてもドロドロした人間関係がこれでもかと渦巻いており、心の中に闇を持っている人間たちが強烈にひしめき合う。 大出の暴力も凄まじいし、三宅樹理の捻じ...
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読了日:2021/02/18
投稿日:2021/02/18
ホンダのビートを駆って先の見えない未来を求めていく青春劇。 疾走する中身と同じように、文体もかなりスラスラ読ませていく構成。 月給や車の値段。 風俗にかかる金など、なんともその場しのぎのような逼迫した経済事情。 でも車に乗ってる間だけはそんなことは忘れてしまう。 青春模様以外で...
オーウェンさんの読書レビュー | 読書ログ