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はじめての親鸞 (新潮新書)

著者: 五木 寛之

評価: 5.0

読了日: 2017/10/09

投稿日: 2017/10/09

実家が浄土真宗ですが、その開祖である親鸞聖人とはどういう方なのかということは義務教育の歴史レベルでしか知らなかったので、この本を読みました。
著者の五木氏がお話された、3つの講義を文章にした本です。

特に印象に残ったのは、第2講にある、以下のようなお話。
仏教の戒律には「不殺生戒」というものがある一方、人間は他の生き物を殺さねば生きていけない存在であるという「原罪」を背負った存在であるということ、この矛盾が書かれた箇所です。

当時はそんな戒律に耐えうる者は全く現れず、それ以外でも時代背景として、天災も人災も絶えない、荒みきった「末法の世」だった。だからこそ、法然上人、親鸞聖人による「南無阿弥陀仏」(「南無」は、まさに「この身をお任せします」という感じの意味ですね)の心を最重要とする浄土仏教は広く受け入れられてきたということが良く分かりました。

そして、第3講に書かれている、阿弥陀仏を「自分自身の母親に例える」という考え方も面白かったです。

確かに、浄土真宗は仏教の中では比較的一神教に近い教えのようですし、(今もですが)当時も間違いなく多神教国家である日本では馴染まないと考えられます。
それについて、五木氏は「母親」は世の中にはたくさんいるけど、「自分自身の母親」はたった一人しかいないのと同じように、
「さまざまな神仏の存在を認める」けど、「自分自身は阿弥陀仏に帰依する」ことを明確にする、という解釈をされていました。


    ピースさんの読書レビュー 「はじめての親鸞 (新潮新書)」 | 読書ログ

    プロフィール
    ニックネーム:ピース
    本棚登録件数: 169 冊
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    自己紹介:
    土木系の計画・設計業務と先端技術の実用化に携わっている者です。

    レビューはビジネス書や自己啓発本、あるいはいかにも「技術職」という感じの本が多くなるかと思いますが、小説・エッセイ・歴史系・社会評論系なども出来る限りやって行きたいですね。
    CD付きの本(英語含むオーディオブック、脳や心に良い音楽とその解説がセットになった本など)も割とよく買うので、それもレビューしていこうと考えています。

    途中で合わないとか、読む価値がないと思った本はさっさと読み流してしまう(あるいは電子書籍で試読の出来ない本なら目次だけで読むのをやめることも)タイプなので、★2以下の評価は滅多につけないと思います。

    hontoでもレビューやっています(HNはこちらと違います)。

    よろしくお願いします。

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