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杉の柩

著者: アガサ・クリスティ , 恩地三保子

出版社:早川書房 (2004/05)

評価: 4.0

読了日: 2018/08/09

投稿日: 2018/08/10

1939年

エリザベス2世が
プリンセスだった時代

婚約者ロディーが
使用人メアリイに思いを寄せ、
婚約を破棄して身をひくエリノア

全編、といわせてもらうが
思わせぶりな書き方してるので
エリノアが
何かしでかしたのか
そうでないのかを
ずっと疑いながら読んだ

ローラ叔母さんが亡くなって
屋敷を売りにだしたとき
浮上してくるサマーヴェル少佐は
実在してるのか
誰かの策略による架空の人物なのか
これも終盤まで気になった

エリノアが
アント・アガサというのだが、
誰のこっちゃ、
エリノアの叔母さんはローラやし
アガサ・クリスティーが書いてるから
なにやらヤヤコシイ

メアリイを好きな青年テッドがいってた
クラーク・ゲーブルの百万長者役の映画って
気になるなあ

看護師のホプキンズが言ってた「大地」は
パールバックの「大地」を
本当に映画化したものらしい

筆者は映画すきやなあ、
見てないと書けない

モン・シェルとか
エ・ビアンとか
ベルギー人のエルキュール・ポワロ、
フランス語使いすぎで
難儀するわ

殺害されたメアリイに関しては
色々な人がそれぞれの人柄をのべるが
21歳でうちの娘と同世代で
かわいらしいと思うし、
落命の憂き目については
かわいそうでしかない

真相がわかると
真犯人は極悪非道で
許せない

法廷ものが好きなので
最後の法廷場面は特におもしろかった


    コメント

    「杉の棺」はムードがとても好きな作品なんです。
    アガサ・クリスティは叙述ミステリーも書いていて、これなど、その部類に近いですね。
    デビュー作のころから、クリスティは断罪と同時に「冤罪」をテーマにしていた作家でした。
    果たして真実はどこからどのようにして現れるのか?
    読者の期待はかなえられるのか裏切られるのか?
    曖昧なムードの中でも人間心理がきちんと描かれていて、かつ文学的な香りが高い本作は、クリスティファンからは人気が高い作品です。
    多くの有名作品があるため一般には影が薄いですけれど、名作だと思います。

    2018/08/10 by 月うさぎ

    月うさぎ様
    影が薄い、そうなんです、初めて知りました。
    心理描写がとても素晴らしくて、どの人も怪しいと言えば言えますし、すっかり惑わされて行きました。
    そして、読み終わって、ただただサンドイッチが食べたくなってしまいました。
    名作です。もっと日の目を見てほしい作品に思います!

    2018/08/11 by 紫指導官

    そうですよね!名作ですよね!よかった。同感の方がいて!
    ファンにとっては有名な作品だとは思いますが…。映画化されたから名作という訳ではないですものね。
    クリスティーは文学的にもレベルが高い作家なので、作家からの評価はとても高いと思います。むしろ「ミステリーファン」からは、不当な評価を受けている気がします。トリックがどうとか、犯人像が似ているとか。そういうレベルですが。
    本作は読後感もいいし、特に小説としてもっと読まれて欲しいですね。

    2018/08/11 by 月うさぎ

    法廷ものも大好きなのですが、クリスティーが法廷ものを書いていたのも初めて知りました。本当に、もっともっと色々な人達に読んでほしい作品ですね。

    2018/08/12 by 紫指導官

    法廷物といえば「検察側の証人」ですよね。
    戯曲は読みにくいと敬遠されがちですが、ページが少ないですし、
    クリスティーの戯曲は戯曲作家の作品とちょっと違って人物の動作や舞台の情景が事細かく書かれていて、小説に近いので分かりやすいです。
    もし未読でしたらすごく面白いので是非読んでみて下さい。
    タイトルを真似した作品が沢山ある事をみてもわかる通り、
    法廷物の代表的な作品でもあります。
    本作とは異なりストーリーで魅せる大胆な小説です。

    2018/08/14 by 月うさぎ

    月うさぎ様
    タイトルしか知りませんでした。
    是非読んでみたいです。
    月うさぎさんのおすすめですから、面白いに決まっています!

    2018/08/14 by 紫指導官

    補足します。「検察側の証人」は、戯曲と短編と2作品あるんです。
    戯曲の方がいいです。そしてラストが異なります。
    クリスティーにはそういうリメイク作品が多くあります。
    まず短編で作って長編に仕立てたり。
    お読みになって頂きたいので余計なお世話ですが、何度もコメントすみませんでした。

    2018/08/15 by 月うさぎ

    月うさぎ様
    なんと、2作品あって、戯曲の方がいい、ですと。
    余計に読みたくなってしまいました。
    ありがとうございます!

    2018/08/15 by 紫指導官

    紫指導官さんの読書レビュー 「杉の柩」 | 読書ログ

    プロフィール
    ニックネーム:紫指導官
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    自己紹介:
    図書館を利用します。
    翻訳物が好きです。
    ハローワーク勤務なので、関連物も読みます。

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