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オリバー・ストーン オン プーチン

著者: オリバー ストーン

評価: 5.0

読了日: 2018/03/13

投稿日: 2018/03/13

「今まで得た資産のことは問わない。だから今後、政治には口を
出すな」とオリガルヒ(新興財閥)を集めた円卓会議で凄みを利かせ、
未払い賃金の支払いに同意する書類になかなかサインをしない
オリガルヒに「君のサインがまだのようだが?」と脅してサインさせ、
野党が提出した文書を目の前でビリビリにする。

かと思えば、楽しそうにワンコと戯れ、どこかぎこちないけどピアノを
弾いてみせ、テニスや乗馬や釣りをしている姿を公開し、バイカー・
ギャングを従えて大型バイクで夜の街を疾走する。

突然、ロシアのトップになってから色んな顔を見せて私を魅了する
プーチン大統領。本書は映画監督オリバー・ストーンが断続手に
ロシアを訪問してプーチン大統領にインタビューしたドキュメンタリー
の書籍版。

先日、BSで放送があったので録画して少し見た。毎年恒例の「プーチン
さんが国民の質問になんでも答えてくれるよ」(こんな名称ではない)
というテレビ放送でもそうなのだが、この人は本当にメモを見ずに
日付やら数字やらがスラスラと口から出て来るんだよな。

ドキュメンタリーは昨年アメリカで放送された後、「ロシアのプロパ
ガンダだ」との批判が多かったようだ。しかし、プーチンが語る内容
は同じ事象でもロシアの立場から見た分析になっているのだろう。

私はアメリカの行動がすべて正しいとは思わない。どちらかと言えば
アメリカには批判的だと思う。なので、ロシアの立場(プーチンの
思想?)から世界を見るとのオリバー・ストーンの手法は面白かった。

ソ連が崩壊し、何もかもがガタガタになったロシアを立て直したのは
プーチンの功績だと思うし、「強いロシア」を再建し国内に希望を
与えたのも彼だった。

それでも、本書でプーチンが語っているすべてを鵜呑みには出来ない。
誰だって自分を、自国を正当化したい。それはプーチンだって同じだ
ろうと感じた。

そして、彼はあまりにも長く権力の座に留まり過ぎてしまったのでは
ないかとも思う。

今月、ロシアでは大統領選挙が行われる。やっぱりプーチン続投と
なるのだろうな…って感じだ。

閣下、辞め時を見誤なってないだろうか。まぁ、表舞台からプーチン
閣下が姿を消したら、それはそれで寂しいのだが。

西側(アジアではない)の視点に偏りがちな日本だからこそ、本書は
違った視点で世界を見る参考になった。

尚、4月にはドキュメンタリーのDVDが発売される模様。クレムリン
内の映像とかあるんだよな。買うか…。


    sashaさんの読書レビュー 「オリバー・ストーン オン プーチン」 | 読書ログ

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