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575 朝のハンカチ 夜の窓

著者: 岸本 葉子

評価: 4.0

読了日: 2019/06/12

投稿日: 2019/06/12

俳句は自分にはまったく縁遠い世界と思っていました。
何というか、敷居が高いというか。

この本では、岸本さんが様々な俳句本からコレといったものを選んでその俳句から浮かび上がってくる世界の解説が載っています。
そして、岸本さんが、俳句と出会ったこと、どういう世界かを分かりやすく書かれています。
17字の中に、ギュッと自分の気持ちを凝縮させて、表現する。季節を思わせる言葉をちょいと入れて、読み手に色々な世界を想像させるのです。
自分でも、この中に出てくる俳句を読んで、自分なりにその世界を想像してみて、それから岸本さんの解説を読んでみると、全然解釈が違っていたり、解釈は似ているけれど、もっと深い意味が込められていたり、ということがありました。
書き手にとっては、自分の思惑とは違う捉え方をされることもあるわけで、それを楽しむか、「違う!そうじゃない!」と思うか。
でもその句の意味を自分で解説してしまうのは野暮なのだと思います。
いかにして自分の思惑を読み手に感じてもらえるか、もテクニック次第なのかな、と感じました。
17字ですべて説明しきってしまうのではなく、すべてを語らず、読み手の想像を掻き立てる、というそんな俳句に興味を覚えました。
俳句は昔からあるから、季語とか、禁じ手とか、昔の表現とか使うものかと思っていましたが、冷蔵庫、カレーライス、バイクなど、こんな言葉も入れていいのか、と敷居が低くなりました。

私が気に入った俳句は、
  「用のなきときに近づく冷蔵庫」
  「飴色のミシンかたかた十二月」 でした。

半径50メートルにも、半径1メートルでも、よく探せば題材って見つかるものなのですね。


    taiaka45さんの読書レビュー 「575 朝のハンカチ 夜の窓」 | 読書ログ

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    レビュー件数: 279 件

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    もっぱら図書館が書庫代わりです。
    自分の手に取る本はジャンルや著者が偏る傾向があるので、普段手に取らなさそうな本もチャレンジして、視野を広げたり、新しい発見をしたく、皆さんのレビューも参考にさせていただいています。
    読んだ本の内容を忘れてしまうこともあり、備忘録としても活用しています。
    読み聞かせで絵本も読んでいるのでオススメの本も紹介していければ、と思っています。

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