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気障でけっこうです (角川文庫)

著者: 小嶋 陽太郎

評価: 3.0

読了日: 2019/07/11

投稿日: 2019/07/11

内容紹介----------------------------------------------------------
女子高生のきよ子が公園で出くわしたのは、地面に首まですっぽり埋まったおじさんだった。「人生の小路に潜む、落とし穴にはまり…」と間抜けな格好で嘆く男。きよ子は助け出そうとするも、途中で車にはねられ病院へ。その後、目を覚ましたきよ子の前に、なんとあの男が現れた。「私、死んじゃったんですよ」そう、幽霊となって―七三分けの気弱な幽霊と今どき女子高生の奇妙な交流を描く、切なく不思議な新感覚の青春小説。
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私の好きな小説家として小嶋陽太郎を挙げておきながら、デビュー作を読んでいないというのはさすがにまずいかと手に取った本作。
やはり小説家として書いている最近の作品と、「とにかく書いてみた」という感じの本作とでは大分方向性や作品のレベルが違う。

まず、序盤の純文学かと勘違いするような言葉の羅列に戸惑った。
中盤以降はエンタメ寄りの文章に落ち着いていくが、これは序盤だけ印象付けるための策だったのか、それとも力尽きたのか。
味があって構わないのだが、他の作品にはほとんど見かけないところからすると、自分の作品には合わないと判断したのだろうか。

そして、主軸となるテーマ・主張が最近の作品に比べるとぼんやりしているかと思った。

あと、きよ子の入院中と退院後で別の話のようになってしまっているのも、今ならもっとうまく構成できそうだ。

でも、世間と少しずれているけど自分なりの芯を持ったキャラクターの片鱗がキエちゃんに見えた。
文庫版には本編「気障でけっこうです」のあとにキエちゃん視点の「ハムスターと私」が収録されていて、より彼女の内面に迫れるようになっている。


    ともひろさんの読書レビュー 「気障でけっこうです (角川文庫)」 | 読書ログ

    プロフィール
    ニックネーム:ともひろ
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    札幌在住25歳男。
    マンガもよく読みますが、小説のレビューのみ書きます。
    レビューではなるべくネタバレはしません。
    内容に触れないと感想をかけないような場合は、必ず冒頭に注意書きを入れます。

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    ライトSF
    青春・恋愛もの

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