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読了日:2021/02/26
投稿日:2021/02/26
エラリー・クイーン中期の傑作。 架空の町・ライツヴィルを舞台にクイーンが活躍する物語。 クイーンがスミスという偽名で町を訪れるところから物語が始まる。 青田勝の旧訳本を読んだのだが、正直あまり訳が上手でない。 「彼女はノーラにキスし、ジムにキスして、ヒステリーじみた声でなにかわけのわからない...
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読了日:2021/01/29
投稿日:2021/01/29
再読。 村上龍の芥川受賞作にして代表作。 ドラッグとセックスに明け暮れる若者たちの物語。 導入部のヘロインの注射シーンがリアルである(ちなみに麻薬の中でもヘロインと覚醒剤の使用は廃人になる可能性が高いので、みなさんにはオススメしない)。 作中で出てくるスティッキーフィンガーズという単語でジョ...
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読了日:2021/01/19
投稿日:2021/01/19
冒険小説の名作。 最初のバンパイア編隊の連呼がかっこいい。 ミステリ作家のデントナーが若い女性のマネキン人形を船内に積んで、それぞれ名前を付ける危ないシーンがある。 「太陽にこんがり肌を焼いた食指をそそるカリフォルニアのかわい娘ちゃん」にフォクストロットという名前を名づけたところでは、真っ先に...
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読了日:2021/01/03
投稿日:2021/01/03
カーター・ディクスンの代表作の一つで、密室物の名作である。 赤後家で、まずオウムや犬が殺され雰囲気が陰惨なものになっていく。 カーステアズの独演シーンが面白かった。 被害者がストリキニーネの毒物で殺され、密室とアリバイの問題が立ちはだかる。 ガイ・ブリクサムが降霊術について述べるあたり、綾辻...
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読了日:2020/12/25
投稿日:2020/12/25
本作は警察小説の白眉である。 バス内での機関銃乱射による大量殺人という衝撃の幕開けから始まる物語。 「ホッグ連続殺人」みたいに複数の人間が探偵役を務めている形なのが現代的で面白かった。 クヴァントがクリスチャンソンに妻が太ったかどうか尋ねるシーンは余りにも無神経ではないかと思った。 この二人...
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読了日:2020/12/12
投稿日:2020/12/12
再読。 本作は、佐藤友哉の代表作の一つである。 佐藤は何度か述べているが、作品の出来不出来の幅が大きい作者であり、評価でいうと5の作品と1の作品がほとんどを占めているような感じである 本作は「水没ピアノ」「子どもたち怒る怒る怒る」「灰色のダイエットコカコーラ」といった傑作と異なり、一般層にも広...
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読了日:2020/12/01
投稿日:2020/12/01
本格ミステリ作家アガサ・クリスティの代表作の一つ。 探偵役ポワロとワトソン役ヘイスティングズのやりとりが結構あるが、内容がなかなか面白い。 若い娘が殺されれば彼女の評判は良いものばかりになるというセリフは「ハサミ男」を彷彿とさせた。 クリスティお得意のレッド・ヘリングも効果的に使用されている(...
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読了日:2020/11/21
投稿日:2020/11/21
たまにはSFを読もうキャンペーン。 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアは我が師匠(?)殊能将之が敬愛していたSF作家である。 殊能はSF畑の人間だが、僕は完全なミステリ畑および歴史小説畑の人間である(今では歴史小説はほとんど読んでいないが)。 本作の異様にカッコいいタイトルは、いろいろなところ...
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読了日:2020/11/16
投稿日:2020/11/16
再読。 中高年の再出発を描く短編集。 「結婚相談所」は、主人公の中米志津子が離婚されるとき、夫が何も言わずに預貯金と終身保険の半分の400万円を慰謝料として渡したという箇所で、一体どこの国の話なのだろうと不思議に思った。 志津子が結婚相談所用の写真を撮るとき、ブラウスの上のボタンを2つ外すこと...
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読了日:2020/11/14
投稿日:2020/11/14
暗黒小説の旗手であるジェイムズ・エルロイのLA四部作の掉尾を飾る作品である。 LA市警風紀班警部補のデイヴィッド・クラインが主人公である本作は、主人公も含め悪人しか登場しないタイプの小説で、馳星周の不夜城シリーズのモデルとなっていることは間違いない(ちなみに本書は馳星周のバイブルだそうだ)。 登...
tygkunさんの読書レビュー | 読書ログ