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ベロニカは死ぬことにした

著者: CoelhoPaulo , 江口研一

出版社:角川グループパブリッシング (2003/04)

評価: 4.0

読了日: 2012/07/16

投稿日: 2012/07/18

精神病院に入れられたベロニカが、そこの患者(狂人)との交流を通して、生きること・死ぬことを見つめ直す。

精神病院は、病院というよりも、シェルター・防護壁のような描かれ方をする。そこは、我々の生活する「日常」とは、異なるルールで、治療とは言いつつ、患者の過ごしやすい環境が整えられている。

患者は、最初、治療および日常社会への復帰のために入院しているわけだが、いつしか、その防護壁に守られた生活に慣れてしまい、その中で暮らすことに慣れてしまう。病院の中で“生き生きと”生活できるものの、逆に外の世界では生きられなくなってしまうのだ。

治療のはずが、“内と外”という観点で見たときに、不治の病を悪化させるかのような作用を生み出してしまうというパラドックス。
ある環境への適応が、それ以外の環境への決定的な不適応を生み出してしまう。

こういうことって、実はいろんな場面で見られるし、いろんな小説や映画で描かれてきたこと。
世の中はこういうパラドックスにあふれているし、往々にして我々はそれに陥っていると思う。
その壁を越えていく勇気・バイタリティをもっていたいものだ。


    コメント

    以前、精神病院患者とそうで無い人の境界線についての本を読んだことが有ります。

    確かに線引きはとても難しい問題だなぁと思いました。

    2012/07/19 by ice

    iceさん。

    いつも、いいね♪ありがとうございます。

    精神病院患者とそうで無い人の境界線についての本のタイトルを教えていただけませんか?レビューを書いて頂けたら嬉しいですが、無理でしたらタイトルだけを教えていただけたらと思いました。

    2019/01/24 by 月岩水

    月岩水さん>
    はい!と言いたいところなのですが、数年前のことでも有り、完全に記憶の彼方に消え去ってしまったようです。。。

    2019/01/24 by ice

    そうなんですね。残念です。

    iceさん。お返事いただき、ありがとうございました。

    2019/01/24 by 月岩水

    zoomzoomさんの読書レビュー 「ベロニカは死ぬことにした」 | 読書ログ

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