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新しくコメントされたレビュー

    著者: 後藤 広喜

    • 評価: 3.0

      黄金期には発行部数600万部を超えた少年漫画誌の巨人・少年ジャンプ。その創刊50週年のメモリアルイヤーに発行された誌史とも言える一冊。

      個人的にも自分の小学生時代が黄金期に重なるので、本書内で紹介される漫画の数々に懐かしい思い出が蘇ってきます。ドラゴンボール、Dr.スランプ、北斗の拳、聖闘士星矢、キャプテン翼、ろくでなしBLUES、こち亀、電影少女、ジョジョ…一作品だけでも1冊の考察本が出来上がる人気作品のオンパレード。

      ろくでなしBLUESの森田まさのり氏が連載中に漫画家引退の危機になったエピソードが興味深い。
      黄金期が終わりジャンプ本誌の売上が下がる分水嶺となった作品が「幽遊白書」という考察も面白い。

      誕生期から一貫して巨匠に頼らず、「専属契約」と新人・ベテランにかかわらずアンケート結果が悪ければ打ち切りとする「データ主義」による誌面づくりに徹したジャンプのスタイル。
      同業から批判も多いこの方式ですが、結果的にそれが次々と新たな新人を発掘するきっかけとなり鳥山明や井上雄彦、尾田栄一郎といった天才と呼ばれる作家がジャンプから数多く誕生につながったということがわかります。

      著者の後藤氏は80年代から90年代の黄金期に編集長を努めた方なので紹介されている作品に偏りが見られたり、黄金期後の編集者・連載陣に対してやや厳しい印象も。過去の栄光を思い出しつつ次の50年の漫画コンテンツのあり方を考えさせられる内容です。
      >> 続きを読む

      2018/08/18 by

      「少年ジャンプ」 黄金のキセキ」のレビュー

    • 漫画雑誌にも堂々とした歴史がありますね。
      中高生のころは私はチャンピオン派でしたね~。
      だって『ドカベン』と『ブラック・ジャック』を連載していましたから。
      『百億の昼と千億の夜』(原作:光瀬龍、作画:萩尾望都)もチャンピオン。
      『ふたりと5人』『がきデカ』『マカロニほうれん荘』なんてギャグもかなりキツイ感じで、こっちはこっちですごかったですよ。(あんなのがよく少年漫画だったな)

      『Dr.スランプ』がジャンプの分岐点ではないかと私は思います。
      あのころから少年漫画を女子も普通に読むようになったのです。
      アラレちゃんのキャラはそれまでの漫画のキャラと異なり、ちょっと大人の男の子、女子まで、深く広く受け入れられました。
      その後の鳥山明、恐るべしですね。
      彼が少年漫画とその後のキャラクター商売を変えた人だと思うわ~。
      >> 続きを読む

      2018/08/20 by 月うさぎ

    • 月うさぎさん

      チャンピョンもジャンプと同じでマガジン、サンデーに後発としてチャレンジャー精神で雑誌づくりに取り組んでアクが強いですね。

      この書籍でも鳥山明は天才と絶賛。
      ---
      『Drスランプ』の登場は突然だった(中略)「お母さんから認められた漫画第一号」ということである。
      ---
      と紹介しています。男が男の子のために作る少年雑誌に「ファミリー」と「ファンタジー」という新しいカラーを加えてくれたと高く評価していて納得です。
      >> 続きを読む

      2018/08/20 by ybook

    文藝春秋 (2003/02)

    著者: 司馬遼太郎

    • 評価: 4.0

      下田から船をこぎだしてアメリカに渡ろうとするという、国禁をおかした大罪人。
      松陰の行動力に驚かされるばかりです。
      それに対し、長州という藩もなぜか政治犯に対して寛容で。
      知れば知るほどかなり異色の藩だと思うのですが、その体質もあり過激な勤王攘夷運動へ沸騰させていったのですね。
      実家の杉家で開いていた「松下村塾」も存続期間はわずか三年というのも驚かされました。
      どれだけ時勢が目まぐるしく動いていたか。
      そして、物語の主役が吉田松陰から高杉晋作へ。

      高杉は上海洋行で西洋文明の壮観を見て、圧倒され、それを好みました。
      「開国し、貿易し、西洋技術を導入し、それらによって日本そのものの体質を一変させなければならない」
      松陰の思想を受け継ぎ、師がもたなかった戦略理論をあみだす革命児が高杉晋作。
      議論家から、革命家に。
      司馬さんの書き方もあって、高杉晋作の生き方がかっこよすぎる。
      >> 続きを読む

      2018/08/20 by

      世に棲む日日」のレビュー

    • 作者さんの書き方で全然物語も人物描写も変わってきたりしますよね!
      自分はあまりそういう読書体験はしたことないですがそういうことが往々にしてあるとはよく聞くのであすかさんが仰ってることはなんとなくですがわかります!

      因みに最近は体調が優れないのとなんか最近多い本読むのイヤイヤ病が再発して全然読書できていません。読みたい気持ちあるのに読めない・・・くぅ・・・つらたんです(><)

      こういうことは何度もあすかさんや他の方のレビューにコメントしていて多分「こいつ、いつもいつもうぜーな・・・!」と思われてるのではないかとコメントしたあとガクブルガクブルしているのですが(じゃあ、書くなよ!というツッコミはグッと抑えていただけると恐縮至極ですw)こういうふうに書くとスッキリできて少しづつですが読めるようになるので若干いやかなり甘えさせてもらっています(本当にいつもいつもすみませんm(__)m)

      あと、世に棲む日日ってなんかかっこいいです!
      日々を日日と書くところ・・・くぅ・・センスありまくりです~~~!!!
      >> 続きを読む

      2018/08/20 by 澄美空

    文藝春秋 (2003/02)

    著者: 司馬遼太郎

    • 評価: 3.0

      現在、夢中になって読んでいるのが「世に棲む日日」全四巻。
      主人公は2巻目で吉田松陰→高杉晋作へ移ります。

      松陰の場合、佐久間象山など師事した人物のエピソードも多く、本当に序盤のうちに安政の大獄を迎えてしまう印象。
      国内で激しい政治闘争が吹き荒れる中、「敵の文明を知り、敵の武器、戦法を学び、そのうえで敵に備え、敵を来るを撃たねば、日本は洋夷の侵略するところとなります」と言い切った先見性は鋭く、やはり時代に選ばれた革命家だと思います。
      玉木文之進の厳しい教育により頑固なほど真面目で律儀、女性に対して潔癖という不思議さも併せ持つのがこの人物の魅力。
      友人との旅行の約束のために、脱藩までしてしまうんですから。
      極端すぎてついていけない(^^;)

      長州人が魅力的に描かれており、司馬遼太郎作品の中でも抜群の読みやすさで、あっという間に読破しそうです。
      >> 続きを読む

      2018/08/17 by

      世に棲む日日」のレビュー

    • この作品のタイトルを見る度に日日を目目と間違えて読んでしまいます(笑)
      日々って普通はこう書くことが多いと思うのですが、日日と書くのには何か意味みたいなものがあるのでしょうか?

      というか、そもそも日日って日々と同じ読み方で意味も同じなんですかね?

      たまに見続けるとゲシュタルト崩壊してきそうになって怖くなったりもしますw

      あと、あすかさんって時代小説、歴史小説に強いイメージがあります。
      自分は時代小説とか歴史小説は苦手なので純粋に凄いなあといつも思います!

      自分、難しい漢字とか言葉、言い回しなどが多数出てきてサクサク読めないと凄くイライラしてしまって物語に集中出来ないんですよね。そういうのも読んでいけば慣れたり楽しめたりするのでしょうがなかなか挑戦出来ないでいるんですよね^^;

      いつか、いつか!こういう作品を楽しく読めるようになりたい!と改めて思いました!(って、いつもこういう威勢の良いこと言っている気がするんですよね…まぁ、言うだけただだと思い直す、開き直っていたりいなかったり…はぁ、なんだかなぁ…笑)

      >> 続きを読む

      2018/08/18 by 澄美空

    • 美空さん
      「ひび」で合っていますよ~!
      なぜ日日なのかは私にもわからないです。。
      すみません><
      昔の書き方なのかな?と、あまり気にせず思っていました。

      昔から司馬さんの作品が好きで、今年の課題図書を機に再読したら、やはりおもしろくて。
      ハマるだろうなーと思っていたら、案の定という感じです。
      難しい漢字は調べたりしますが、夢中になっているときはそのままとか・・・あります(^^;)
      こんな私が言っても説得力のかけらもありませんが、読み始めたら意外と楽しく読めるかもしれないですよ~♪♪
      >> 続きを読む

      2018/08/20 by あすか

    幻冬舎 (2003/12)

    著者: さだまさし

    • 評価: 4.0

      さだまさしさん、こんなに素敵で優しいお話を書かれるのですね。
      表題作の「解夏」は少し読みにくさを感じましたが、他の3編はいつの間にか読了していました。
      全編通じて感じたのは、時に襲そう試練の中の、穏やかな日常。

      *解夏
      主人公はベーチェット病という、次第に視力を奪われる病を発症。
      ベーチェットの発作と、失明は免れない恐怖。
      もうすぐ見えなくなるはずの自分の眼に、最後は何を見せたいのか考えます。

      子どもの頃に遊んだお寺の境内を回想、恋人に長崎の景色を案内したり、静かで穏やかな日々。
      心の中は不安だらけにも関わらず、恋人を思い婚約破棄。
      恋人も病気を知って婚約破棄されてもなお、主人公を支えようとします。
      病気には気がついていたけれど何も言わなかった母親。
      それぞれ思いやりに溢れていて、じわりときます。
      夏の暑さと長崎の美しさが印象的でした。

      *秋桜
      姑・喜久枝との軋轢に悩むアレーナ。
      喜久枝は夫を亡くした淋しさからくる苛立ちをアレーナにぶつけますが、夫は鈍感で。

      読みながら異国で家のしきたりに慣れようと懸命なアレーナにエールを送っていました。
      大好きな「サムライ」と舅・春夫が重なり、舅との愛情に満ちた別れにじーんときたり。
      今、アレーナが「サムライ」と感じような日本人はどのくらいいるのでしょうか。
      ラストとタイトルが繋がる姑とのやりとりにも涙が出てきました。

      *水底の村
      純一が十二歳になる春、住んでいる白鹿村の一部が多目的ダムの建設によって水没する、と決定。
      二十四年振りに開かれた同窓会をきっかけに、元恋人・敦子とその息子との交流が始まります。

      敦子が大変な思いで息子を育てたことはわかるのですが、一日も早く互いが親子と知り、これからは家族として過ごしてほしいという、もどかしい気持ちいっぱいでした。
      敦子と再会し、懐かしさと、やっと帰った実感が沸く純一。
      これから止まっていた時を刻んでいってほしいと願うラストです。

      *サクラサク
      父親の認知症を機に、家庭を顧みなかった主人公の家族再生物語。

      家族と寄り添うために会社の重役会議を蹴って父の思い出の地に向かうのですが、終始、なんだかすごく勝手な人だという印象でした。
      今まで家族に迷惑をかけていて、妻と冷え切った関係も、もとはと言えば主人公が不倫したから。
      そして家族のためにと、今度は会社でお世話になっている人たちに迷惑をかける。
      美談として纏めようとしていましたが、独りよがりなだけと思います。
      結局人って変わらないんだなと、希望ある未来を目指す家族とは裏腹な読後感となってしましました。
      >> 続きを読む

      2018/08/13 by

      解夏」のレビュー

    • 「解夏」読まれたんですね~。
      涙あふれる感動というよりも救済的な物語ですね。
      白い百日紅が印象的でした。
      …って書いて、記憶をたどって不安になりました。
      それは映画の方だったかしら?

      >> 続きを読む

      2018/08/17 by 月うさぎ

    • 月うさぎさん
      心にじんわりくるかんじですね~(*´ω`*)
      静かで優しい雰囲気がとても好みでした。

      白い百日紅・・・だったと思うのですが、お花の描写はたしかにありました。記憶が・・・
      すでに図書館に返却済みなので、確認できーず><
      >> 続きを読む

      2018/08/20 by あすか

    著者: アーサー・C・クラーク

    • 評価: 3.0

      これが1953年に出版された物語だとは
      とても信じられない

      宇宙船が
      主要都市の上空を埋める
      プロローグ

      国連事務総長ストルムグレンがメインとなり
      上主の総督カレレンとの交流を根底に
      物語が進んで行く第一部

      テレビの美術担当グレグスンがメインとなり
      上主の姿が明らかになり
      かれらの秘密に迫る人々が現れる第二部

      そして
      上主の正体と目的の真相が露わになり
      地球の行く末の着地点を描いた第三部

      個人的には
      ストルムグレンが
      カレレンに何となく的な情をもつ
      第一部が好き

      でも
      第一部だけだと
      普通のSFの域を超えない気もする

      筆者の驚異的なストーリー展開が進むのは
      第二部から

      プロローグからラストまでは
      100年近くたってるのかな

      壮大すぎる

      それにしても
      翻訳の問題だけど
      上主と主上心の読み方が分からん

      ジョウシュとシュジョウシンでいいのか?

      ウエアルジとアルジウエココロか?

      そこだけモヤモヤした

      本編には関係ないけど…
      >> 続きを読む

      2018/08/19 by

      地球幼年期の終わり【新版】 (創元SF文庫)」のレビュー

    • 月うさぎ様 私も一瞬、別の作品かと思いました。新訳だそうです。こんなにハートフルな内容が盛り込まれてるとは思いませんでした。 >> 続きを読む

      2018/08/19 by 紫指導官

    • 新訳なんですね!ハートフルとは、この作品に対して新鮮な評価です。
      読んでみたくなりますねー。
      最近クラシックなSFの新訳がブームみたいですが、新訳が100%良いとは限りませんので、信頼できる方のレビューは大変参考になります。
      教えていただきありがとうございました。
      >> 続きを読む

      2018/08/20 by 月うさぎ

    新潮社 (2010/10)

    著者: 伊坂幸太郎

    • 評価: 5.0

      再読。
      2008年本屋大賞受賞作。そっか、もう10年も前にもなるんやなぁ………
      伊坂幸太郎といえば、で思い浮かぶ作品で、一番挙がりそうなのがこの『ゴールデンスランバー』になるのかな。代表作、ということになるのかも。

      仙台をパレード中に暗殺された日本の内閣総理大臣。その濡れ衣を着せられた青柳雅春が得体の知れない国家権力から逃れる物語。
      青柳雅春は見た目はかっこいいけど、どこか頼りない、っていう伊坂作品だとけっこうあるあるな設定。
      大学時代の友人たちとのやりとりが現在の逃避行のヒントや伏線になってるのが面白いし、直接青柳とやりとりができない中でいろんな人間が彼の無実を信じ逃亡の手助けとして陰ながらサポートする様子が微笑ましくて、特にラストシーンはうるっと、グッとくるものがあったりして、印象的な余韻のまま物語は完結する。

      ただなぁ……この『ゴールデンスランバー』、最後まで読めば面白いし、あのラストシーンはホント素晴らしいと思うんだけど、いかんせん途中までが読みにくい。
      エンタメに振り切ってるわけではなくて、政治的、社会的要素がけっこう強い。
      『魔王』のそれのもうワンランク上をいってる。
      だから、本屋大賞受賞ってことで初めて伊坂作品を読むって人が、とっつきにくさを感じてもし伊坂幸太郎に苦手意識を持っちゃったんだとしたら、『ちょっと待ってちょっと待って』と主張したい。8.6秒バズーカーのように。『他にももっと面白い小説があるよ!』

      伊坂幸太郎ビギナーにはオススメできない『ゴールデンスランバー』。
      うっかり本屋大賞を受賞しちゃったのは幸か不幸か。
      >> 続きを読む

      2018/08/19 by

      ゴールデンスランバー」のレビュー

    • いやぁ、レビュー拝見させて頂いて唸ってしまいました!
      やはりファンの方は凄いなあと、改めて思いました。わかってらっしゃる!とはまさしくこのことだなあとも。ねごとさん、凄いです!

      というのも、自分がまさしくレビューで書かれていることを経験したので。
      自分も確か、本屋大賞を受賞したと知りこの作品を手に取って読んだんです。
      で、初めて伊坂作品を読んだのがまさしくこの作品。で、で!仰る通り途中まで読みにくくて結局この作品は読了出来なかったんです。正直挫折した後は伊坂作品に苦手意識を持っていました。

      ただ、その後、終末のフールを読んで楽しく読了出来たのでそこで苦手意識はなくなりました。

      いやぁ、なんかレビュー拝見させて頂いて自分のことを書いてくれているのかな、自分、見られてたのかな、なんて思っちゃいましたよ(笑)

      またいつかこの作品に挑戦して感動を体験、体感したいなぁと強く強く思いました!!

      因みに8.6秒バズーカーの件は面白くて吹いちゃいましたwww
      >> 続きを読む

      2018/08/20 by 澄美空

    徳間書店 (2013/06)

    著者: 原田マハ

    • 評価: 2.0

      う~~ん。なんというか、良くも悪くも「笑点」の大喜利みたいな小説。
      6月の課題図書。原田マハさんの小説だわねと気軽に手に取ってしまって、困った。
      この小説でひっかかったせいで2カ月レビューが書けませんでした。

      悪い小説ではないし原田マハさんの人の好さとかユーモアとか他の小説に比べて劣るとは言いませんが…褒められない。

      スピーチライターという珍しい職業にチャレンジする若い女性のお仕事小説。
      …のようでいて、実は「政権交代劇」を描いた小説だったのです。
      要するに、自民党が負けて民主党が政権を奪取したあの時期のことです。
      今読むとかなり微妙なのですね。
      民主党政権の欠点があまりに目立ってしまった後なので、政権交代に胸躍るという気持ちに全くなれないのです。

      救急車の患者たらい回し問題も、東京では2009年に受け入れOKが取れるまで車が出発しない方針に変わっていますし。単行本出版時にすでに問題提起としては古くなってしまっていた訳です。

      これが時事問題をテーマにした小説の欠点です。

      また、オバマ大統領とか実名で出てきますので、政治家をいくら偽名にしたところで、モデルになった政治家を小泉さん・麻生さん・安部さんのミックスだなとか、ついつい思い浮かべてしまう訳です。
      しかしパロディではない。風刺でもノンフィクションでもない。
      政治を小説に取り込むにはとても大きな覚悟が必要だと思うのですが、それが全く感じられません。
      なのに作家がとても饒舌で「政治的な立場」がめちゃくちゃ表明されてしまっています。
      物語が語ってくれるのではなく、主人公を通じて作家が語ってしまっている。
      おまけにとってつけたように恋愛劇にて締めくくるという、うまくまとめすぎた作り物感ばかりを感じるエンディング。

      なんか、イントロとエンディングまとめ過ぎ!って小説が、本作に限らずですが、最近多いと思いませんか?
      だから大喜利だっていうんですよ。
      お後がよろしいようで。って言いたくなりました。

      大団円がダメと言っているのではありませんよ。
      こんな主人公の態度で恋愛が成立するのなら売れ残りってゼロだわっていうほどの非現実感が痛いのです。
      結局は主人公にとって都合のよすぎるシンデレラストーリーなのかよ。って。

      この後に描かれた「総理の夫」も政治をテーマにした似たようなコンセプトでしたが、こちらはまだ漫画チックながらも小説として楽しめました。
      政敵のモデルが小沢一郎であろうと、立ち入りと裏腹に作者の好意を感じた程、キャラクターとしてもこなれていたし。

      この小説は与党=悪、野党=善
      みたいなステレオタイプな(あまりに政治的ではない)発想で書かれてしまっていてですね。
      自民党の支持者はきっと面白くない気分になるんではないでしょうか?
      私は自民党支持者ではありませんが、それでも気になるくらいです。

      徳間書店『本とも』に2008年から連載され、2010年に刊行した作品です。
      オバマスピーチがまさに2008年。
      オバマにはスピーチライターが三人いて、その中の一人が二十八歳だと知った事がこの小説を書くきっかけになったそうです。
      連載と同時進行的にオバマは勝利、2009年9月に民主党政権が樹立します。
      このリアルタイムな展開に著者はかなり興奮しただろうな~。
      その結果がこの浮いた小説だよ。って感じです。

      主人公はスピーチライターという仕事とどう向き合うか、どう成長するかではなく
      文字で書かれる言葉と肉声で語られる言葉の力の違いという作家としての興味でもないのが不満

      このいずれかがテーマであればよかったのに、と思わざるを得ませんでした。


      ワダカマ青年はどう考えてもミッチーね。なんてそういうキャストを想像する楽しみ方はできますが…。
      しかしヒロインの初恋の男性、今川厚志を、バッシングの対象の一人であろう小泉純一郎元総理の長男、孝太郎氏が演じたらとても似合いそうな、というのがまた皮肉ですね~。(^m^ )
      >> 続きを読む

      2018/08/17 by

      本日は、お日柄もよく」のレビュー

    • レビューを拝見させて頂いて、この本を読んだ時のなんとも言えぬちぐはぐ感の理由が少し分かった気がします。確かに、ラストは「お後がよろしいようで」がしっくりきます。
      大喜利とはうまいことを言いますね。単純に作者が好きな終わらせ方なのか、媚びているだけなのか…いずれにしろ読者を納得させられる運びでないといけないですね。
      勉強になりました。ありがとうございます。
      >> 続きを読む

      2018/08/17 by 豚の確認

    • 豚の確認さん
      マハさんは大団円が好きだとはっきり言ってました。
      それならそれでいいから、もっとちゃんとドラマを作りなさいと言いたいです。
      ワダカマ青年は出てきた瞬間からエサです。
      主人公に投げ与えた作り物のエサ。
      どーせこの二人がくっつくのだろうと思ったけど、それにしてもなんのドラマもなくいきなり「結婚しました、めでたしめでたし」は、ないでしょう?
      この主人公、悪いけどそんなに魅力ないですから
      それどころか仕事の実績も才も証明してないです。
      おばあちゃんはステキだけども。
      >> 続きを読む

      2018/08/19 by 月うさぎ

    集英社 (1995/08)

    著者: 中嶋浩郎 , BenniStefano

    • 評価: 4.0


      孤児を主人公にした文学作品って結構あるもんですよね。
      思うに、やっぱり我々は、孤児の話が好きなんだろうって思いますね。

      なぜかと考えてみると、それはひとつには、大抵の人は主人公が成長する話を好むからという理由が挙げられるかもしれませんね。

      家庭というバックグラウンドを背負わない孤児の場合、その成長のさせ方の自由度が増すから、作者は書きやすいし、そして読者も楽しいだろうという訳なのでしょう。

      そして、忘れてならないのは、やっぱり憧れなんだと思う。
      「あーあ、ハックルベリー・フィンや長靴下ピッピみたいに、自由きままに遊んで暮らせたらなあ」と思わない子供時代を過ごした人がいるだろうか。

      私たちは皆、その実情は無視して、孤児になりたかった、と-------。

      このステファノ・ベンニの「聖女チェレステ団の悪童」にも、うっとりしてしまうくらい自由きままな孤児たちが登場するんですね。

      しかも、彼らはストリート・サッカーの名手だ。
      このストリート・サッカーというのは、通常のサッカーと違ってプレイヤーは5人。

      芝目の揃ったグラウンドなんてとんでもない、路上やドロドロの空き地といった悪条件の下で行なわれ、大抵の反則は許されるという、実にアナーキーなスポーツなのだ。

      不慮の出来事でプレイ自体ができなくなれば「コトニシヨウ」方式の試合さえ行なわれる。
      言ってみれば、想像によるゲーム。「〇〇というプレイをしたことにしよう」と言葉を応酬し合って決着をつけるわけなんですね。なんか実にいいなあと思いますよね。

      我らが愛しの孤児たちは、そのストリート・サッカー世界選手権に出場するため、肥溜めみたいに不愉快な聖女チェレステ孤児院から脱走するのです。

      追手は孤児脱走などという不祥事がバレては困る教会サイドと、謎に包まれたストリート・サッカー選手権の開催場所を突き止めようとするマスコミ。

      主人公たちは、仲間を増やしながら、敵のフェイントをかいくぐって、世界選手権に出場するのだが-------。

      教会や政治、マスコミに対する風刺も織り込まれていて、転がり続けるサッカーボールそのものといってもいいほどの饒舌かつ予測不能な語り口とは裏腹に、硬派なメッセージも読み取れるんですね。

      けれども、あくまでもこの作品の本領は、孤児たちの悪童ぶりと痛快無比なホラ話にあると思いますね。

      >> 続きを読む

      2018/08/17 by

      聖女チェレステ団の悪童」のレビュー

    • 月うさぎ 様

      世界中の子供たちを魅了してやまない児童文学には、考えてみると孤児の物語がほんとに多いんですよね。
      それも、素晴らしい内容の作品が。

      これらの作品が愛される理由について、レビューでも少し触れましたが、古い価値観の中で女の子を活躍させるには、やっぱり親の存在が邪魔だからなんでしょうね。

      「オリバー・ツゥイスト」「赤毛のアン」「ジェイン・エア」、そして女の子だったら必ず読んだと思う「あしながおじさん」----数えあげたらきりがありませんね。

      特にジーン・ウェブスターの「あしながおじさん」は、恐らく今も世界中で愛されていると思いますね。
      孤児院で育った語り手のジュディことジルーシャ・アボットの快活な性格に加え、独立の第一歩を踏み出した女の子の物語らしい細部の輝きがありましたね。

      女子大寮での生活。初めて読んだ本。農園で過ごす休暇。買った物のリスト-------。

      ジュディの唯一の不満は、スミス氏からの返事が一通も来ないことでしたが、大学生活のあれこれを報告する彼女の筆は、未知の世界にふれた驚きと喜びとにあふれ----もう思い出しただけでも子供の頃に読んだ時の記憶が蘇ってきますね。

      でも、やっばり私が一番魅かれる児童文学は、アストリッド・リンドグレーンの「長くつ下のピッピ」なんですね。

      なぜかと言うと、この作品は「赤毛のアン」や「あしながおじさん」などの孤児を主人公とした小説のパロディになっていると思うんですね。

      そのシンボルが、足の二倍もあるピッピの靴なんですね。
      シンデレラの小さな靴に象徴されるように、なにかと行動を制限されてきた女の子。

      けれど、ピッピは言うんですね。「これなら足の指がよくうごかせるもの!」と。
      大きな靴は、自由の証になっているんですね。

      こんな世界一強い女の子のピッピですが、この作品はピッピの内面にひそむ負の側面もきっちりと描いているんですね。そこに、私としては魅かれるんですね。

      最終章でピッピは、「わたし、大きくなったら、海賊になるわ!」/ピッピはそうさけんでいました。/「あんたたちも、海賊になる?」と隣に住むトミーとアンニカ兄妹と迎えにきた父親の背中に向かって言い放ちます。

      母とは赤ん坊の頃に死に別れ、船長だった父は嵐で遭難。
      だが、父はどこかの島に流れ着いて王様になったと信じるピッピ。

      口うるさい親はいない。学校にも行かない。大人を向こうに回して突飛な行動に出るピッピは、子供たちの夢を体現した存在なんだと思うんですね。

      しかし、大人から見れば、ピッピは共同体と相容れない虚言癖の強い子。
      ピッピが言った「海賊になる」のひと言には、そんなピッピの寂しさと世界への微かな敵意がにじんでいると思うんですね。
      それはまた、「あんたたちも戦え」と鼓舞しているようにも見えるんですね。

      最強の女の子の孤独がギュッと凝縮された、ちょっと切ないラストシーンなんですね。
      このラストシーンの切なさは、大人になった今でもいつまでも心の中に残り続けているような気がします。

      >> 続きを読む

      2018/08/17 by dreamer

    • dreamerさん、ピッピのレビューもお願いします。
      子供の頃最も愛した作品です。
      ツバの飛ばしっこする女の子なんて、他にいません。
      でもホントに近しい友達のように思っていました。
      ピッピなら家にあるので、私もすぐ再読できます!
      そして、赤毛のアンよりも足長おじさんの方が好きでしたね〜。
      dreamerさんとは気が合いそうだと思ってたんですよ!!(勝手に確信)
      >> 続きを読む

      2018/08/19 by 月うさぎ

    著者: 暁 佳奈

    • 評価: 3.0

      内容紹介----------------------------------------------------------
      『自動手記人形(オート・メモリーズ・ドール)』その名が騒がれたのはもう随分前のこと。 オーランド博士が肉声の言葉を書き記す機械を作った。 当初は愛する妻のためだけに作られた機械だったが、いつしか世界に普及し、それを貸し出し提供する機関も出来た。 「お客様がお望みならどこでも駆けつけます。自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです」 物語から飛び出してきたような格好の金髪碧眼の女は無機質な美しさのまま玲瓏な声でそう言った。 ≪第5回京都アニメーション大賞 初の大賞受賞作!≫
      ------------------------------------------------------------------

      アニメがすごくよかったので原作を読んでみようと手に取ったが、アニメの映像と音楽と声の当てられているキャラクターを先に見てしまうと、さすがに物足りないと感じる。
      それに、アニメの出来が良すぎてそれと比べてしまうと・・・。
      京都アニメーション大賞初の大賞受賞作というだけあって、普通にいい小説なのだが。
      文章はちょっとだけくどく感じるときもある。

      アニメでは描かれなかったギルベルト少佐の心情がわかったのは収穫だった。
      下巻も買ったのでひとまず読んでみる。
      >> 続きを読む

      2018/08/18 by

      KAエスマ文庫 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 上巻」のレビュー

    • 自分もアニメ観ました!
      仰る通りアニメの出来、凄く良かったですね!
      実は自分も原作読みたいな、と思っていたのですが、余りにもアニメが凄かったので躊躇してしまっているんですよね。

      レビュー拝見させて頂いて、言葉悪いかも知れませんが、やっぱりな、とも思ってしまいました。読んでみたいという気持ちもまだありますが、今はアニメの余韻に浸っていたいなと改めて思いました。

      ただ、いつか原作を読むことに挑戦したいなぁとも思います(^^♪
      >> 続きを読む

      2018/08/18 by 澄美空

    • >>澄美空さん
      アニメだと「愛してる」の意味も分からないヴァイオレットの成長が物語の一つの軸としてあったと思うのですが、小説はそういうことはないんですよね。
      それと、視点がヴァイオレットではなく彼女とかかわる登場人物側にあるので、アニメと比べると彼女の心情はわかりづらいです。

      アニメはさすがの京アニでしたね。
      僕はアニメのラストが気になるのと、1月に公開が決まっている劇場版まで待ちきれないので、下巻も読んでみようと思います。
      >> 続きを読む

      2018/08/18 by ともひろ

    著者: 瀬那 和章

    • 評価: 4.0

      内容紹介----------------------------------------------------------
      銀行に勤める瑞希は、中学三年生の冬に別れた同級生の恋人を忘れられずにいた。「フルート奏者になる」「宇宙に関わる仕事をする」夢を語り合った航空記念公園に展示されている飛行機「天馬」の前で、別れの直前に二人はある約束をする。それを支えに生きてきた瑞希だが、届いた同窓会の招待状に彼との再会を期待し思い出の公園に立ち寄ると、中学時代の記憶が鮮やかに甦る。ふたたび「天馬」の前に立ったとき、十年の空白が埋まるように“約束”のもうひとつの真実が明らかになる。(「雪には雪のなりたい白さがある」)公園を舞台に、時を超え、思いが交差する。五つの奇跡の物語。
      ------------------------------------------------------------------

      実在の公園をテーマにした5つの短編集。
      「あの日みた大空を忘れない」は文庫初収録で、「雪には雪のなりたい白さがある」との連作になっている。

      子供のころの夢や約束が、いつしか自分を縛り付ける呪いのようになってしまったこの連作の物語も面白いが、「メタセコイアを探してください」の方が個人的には好み。
      孤独な主人公を救う言葉をくれた憧れの人が歩けなくなってしまった今の物語。
      偶然、アニメ「Charlotte」の架空バンド「ZHIEND」のアルバムを聴きながら読んでいたのだけど、これがぴったりでよかった。

      >> 続きを読む

      2018/08/17 by

      雪には雪のなりたい白さがある (創元推理文庫)」のレビュー

    • 自分も「Charlotte」観てました!
      流石、だーまえだな!と思った作品でしたね

      自分、実はこの作品気になっていたんですよね。
      この作品の作者さんの違う作品を以前読んで面白かったのでその流れで知って、読みたいなぁと思っていたんですよね。

      実在の公園をテーマというのが、私、気になりますっ!
      >> 続きを読む

      2018/08/17 by 澄美空

    • >>澄美空さん
      「メタセコイアを探してください」の登場人物が、ハスキーな歌声で一世を風靡したものの、突然活動休止してしまった歌手なんですが、それがなぜか「Charlotte」のサラに重なってしまって・・・。
      全然関係ないんですけどね。
      さらに関係のないことを言ってしまうと、ZHIENDのアルバムの「Adore」がぴったりでした。

      雰囲気が結構気に入ったので、僕もこの著者のほかの作品を読んでみようかと思っているところです。
      >> 続きを読む

      2018/08/17 by ともひろ

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