電子書籍の「自炊」とは?自炊のメリット・デメリットからおすすめの方法まで徹底解説

目次

本の「自炊(電子書籍化)」とは?

数多く抱える本を簡単に整理する方法として話題の「自炊」。
文字を読んだだけだと「本なのに自炊?」「食事となにか関係があるの?」と疑問に感じる方も多いでしょう。

この場合の自炊は本やコミック、雑誌などの内容をスキャンし、電子データに取り込んで電子書籍に変えること。
もともとはゲームカセットなどから「自力でデータを吸い上げる」という意味からきた「自吸い」であったものの、変換や当て字などといった理由から「自炊」に変わったといわれています。

しかし、既に出版された本をスキャンし、電子書籍にすることは良い行為といえるのでしょうか。
本記事では本の自炊について5つの項目に沿って解説します。

  • 自炊の方法・手順
  • 自炊に必要なもの
  • 自炊におけるメリット・デメリット
  • 自炊にかかる費用
  • 自炊に向いている方

結論からお話しすると、自炊は自分で行う場合でも業者に依頼する場合でも、費用面や労力面においてのコストが高いと考えられます。
メリットだけに注目して始めようとするのではなく、デメリットや費用面、労力面や著作権といった具体的な部分について熟知したうえで検討しましょう。

自炊の方法・手順

身の回りにある本やこれまで集めてきたコミック、雑誌などを電子書籍化する「自炊」の方法としては、本を一枚一枚分解してスキャンするものと、分解せずに読み込ませる方法の2種類が存在します。

それぞれの方法にメリットとデメリットがあり、また必要な機材、かかる費用も異なってきます。
まずはどんな方法であるのか、具体的に解説していきましょう。

本を分解して取り込む「破壊式」

本を細かく切り分け、スキャナーを使ってデータ化する方法を「破壊式」と呼びます。
破壊式の手順は以下の通りです。

  1. 本の表紙・中身をそれぞれ切り分ける
  2. 本の一番外側を切り分ける
  3. 残りのページも切り分ける(20ページ~40ページほどの固まりをいくつかに分けて切り分けるのがおすすめ)
  4. 裁断機に切り分けたページを設置する
  5. 設置後、裁断機を用いてきれいに切り離す
  6. 背表紙も裁断機を使って裁断する
  7. 裁断したページをスキャンする
  8. スキャンした電子データをパソコンやスマートフォンに取り込む

破壊式にはページを独立させてスキャンすることから、電子書籍化したあともきれいに読めるといったメリットがあります。ただし、本のページをすべて切り分けてしまうため、膨大なゴミが生じ、後片付けが大変といったデメリットもあるので注意しましょう。

複合機などでスキャンする「非破壊式」

「非破壊式」とは本を切り分けずに現状のままデータ化する自炊方法になります。
本を開いた状態でスキャンしながらページを抽出するため、「本は本できれいに保管したい」「本とは別でいつでも気軽に楽しみたい」と考える人におすすめです。

ただし非破壊を行う際に、スキャナーの選び方に注意しなければならないといったデメリットがあります。
破壊式の場合、スキャナーに紙を取り込んで両面スキャンするといったものも使用できるため、その分作業速度も速くできます。

しかし、非破壊の場合は、本を裁断せずにページをスキャンしやすいスキャナーを選ぶ必要があります。
オーバーヘッド型やフラットヘッド型など、本の形状を維持しながらスキャンできるものを選びましょう。

裁断せずにスキャンするため、作業速度は低下するものの、絶版となった本や大切に残しておきたい本などは傷を付けずに電子書籍化できます。
非破壊式を取り入れる場合は、幅広い厚みに対応したスキャンであるかをチェックしましょう。

自炊に必要なもの

「破壊式」「非破壊式」で一部異なりますが、自炊する際は以下のものが必要です。

  1. カッターや裁断機
  2. スキャナー
  3. 外付けHDDやクラウドストレージ

近年では自炊に特化した専用ソフトなども展開されており、高画質で取り込みたいという場合などには使用することがあります。
ただ、さまざまな種類がありますので、自炊に適したものはどのようなものか、しっかり押さえておきましょう。

カッターや裁断機

自宅にカッターがあれば、すぐにでも自炊が始められる環境を確保できます。
カッターを使って裁断する場合は、必ずカッターマットを敷いたうえで行いましょう。
低コストで始めたい方であれば、100円均一で手に入れられるものを選ぶのでも構いません。

最近では自炊裁断用として「ロータリーカッター」と呼ばれる丸い刃のカッターも販売されています。
カッターよりも切り分けやすく、ネットショップや文具店でも1,000円ほどで購入できます。

ただし大量のページを一気に切り離そうとすると力んでしまい、刃が折れて飛んでくるといった危険性があります。
基本的には細身のカッターではなく幅広の工具用カッターを用い、一気に裁断したいならば、後述する裁断機と併用するようにしてください。
カッターのみで本を裁断するときは少ないページ数を裁断するよう留意し、ケガのないよう行いましょう。

一方、裁断機を使用する場合は自炊に合っているかをチェックする必要があります。
裁断機によっては裁断できる厚さに限界があるため、マンガや書籍など、ページ数の多い本を裁断するには対応した大型の裁断機を使用するか、裁断可能な厚さにまで切り離すようにしてください。

正確かつ一気に裁断したい場合は押し切り型を、価格を抑えて手頃に使いたい場合はディスクカッター型の裁断機を選ぶと良いでしょう。

スキャナー

できるだけ費用を抑えながら自炊を始めたいのであれば、最低限の機能がついたスキャナーを選ぶと良いでしょう。
スキャンと印刷機能があるスキャナー複合コピー機であれば、安いものでも7,000円ほどで購入できます。
レンタルする場合は安いものでもひと月2,000円ほどで使用可能です。

ただし、あまりに低価格なスキャナーだと互換性タイプのインクが使えない場合があります。
購入またはレンタルする場合は、互換インク対応であるかについて調べると良いでしょう。

なお、自炊の方法によっては使用するスキャナーの種類が異なるので注意しましょう。
破壊式の場合はあらかじめ裁断しなければならないものの、一般的なスキャナーでも対応できるため、自宅にスキャナーがある場合は、現状のものを使うのでも問題ありません。

一方、非破壊式用のスキャナーであれば本を裁断せずにそのままスキャンするため、ページを開いた状態でスキャン可能なオーバーヘッド型やフラットヘッド型を選びましょう。

また解像度についてもこだわる必要があります。
解像度が低いと電子書籍化した場合に読みにくさがあったり、文字がきれいに表示されなかったりするといったトラブルを招きます。

文字だけのスキャンであれば300dpiほど、写真や絵などが多い本であれば600dpi以上の解像度を備えたスキャナーがおすすめです。

電子書籍化する際には、拡張子の選び方も大切です。
PDFであればひとつのファイルにまとめられるため、管理がしやすいという点や、OCRで文字検索ができるといったメリットがあります。
しかし、一方で画像処理可能な専用ソフトが少ない点や、タブレットで閲覧する際に表示に時間がかかることが多いといったデメリットがあるため、電子書籍には向きません。

データとして残っていればいいと考える場合はJPEGを、容量が多くなってもきれいに残したい方はPNGの拡張子がおすすめで、スキャナーを選ぶ際にもどの形式で保存できるかを確認しておくのが良いでしょう。

外付けHDDやクラウドストレージなど

本を電子書籍化するには、パソコンの容量に十分な空きがあるかを確認することも大切です。

パソコンの容量に十分な空きがない場合、電子書籍化したい本のデータが取り込めない場合や、容量負荷によってフリーズなどのトラブルが起き、パソコン内のデータがすべて消えてしまう可能性があります。

たとえばB6サイズのコミック1冊をPDF化した場合、データのサイズは約120MBになります。
A5サイズであれば130MB~150MBであるため、データ化したい本が多ければ多いほど1、パソコンの容量を確保する必要があります。

自炊したい本の冊数が多いのであれば、外付けHDDやクラウドストレージの利用を検討しましょう。
外付けHDDを購入する場合、250GBであれば4,000円程度、冊数になおすと6,000冊を収納することが可能です。

サブスクリプションサービスのクラウドストレージの場合、サービスと値段によってそれぞれ異なります。
有名サービスの「Dropbox」「Google Drive」「OneDrive」の3種を比較すると、次のようになっています。

スクロールできます
サービス名/項目無料版容量追加容量年額
Dropbox20GB2TB~10TB\14,400~
GoogleDrive15GB100GB~2TB\3,800~
OneDrive(Microsoft)5GB100GB~6TB\2,244~


Dropboxの場合、年間コストでは高くなりますが、その代わりに比較的安価でテラバイト規模の容量から利用できます。
Google DriveやOneDriveの場合は少量から追加できるものの、データが増えるたびに容量不足に陥り、プランを更新せざるを得ない可能性があります。

最初からデータ量が多くなるのであればDropbox、そこまで多くならなそうならOneDriveといったように冊数に合わせてサービス・プランを選ぶようにしてください。

またネットワーク上で接続可能な「NAS」の利用もおすすめです。
『ネットワークストレージ』や『LAN接続型ハードディスク』とも呼ばれるNASは、クラウドストレージ同様の使い方ができるものです。

USB接続タイプの外付けHDDであれば、1台のパソコンに対して一つしか接続できないといったデメリットがあります。
しかしNASの場合は複数のデバイスからの利用も可能であるため、パソコンやスマホ、タブレットなど、どのようなデバイスからでも読み込みや共有ができ、自炊環境が整いやすいといったメリットがあります。

また、自宅で使用する際にも、Dropboxなどは外部との通信環境が影響して、描画が遅れる・接続できないといったトラブルが起こる可能性がありますが、NASの場合は機器同士がネットワーク内にいれば問題ないため、ストレスなく閲覧できるというのもメリットのひとつです。

パソコン用のNASであれば35,000円ほどと高価ですが、オンラインストレージのサブスク利用と違って買い切りです。
長期で利用することを考えれば、総額のコストで安くなることもあるので、特に自宅で電子書籍を読む人であれば、NASの方が合っているでしょう。

外付けHDDやクラウドストレージ、NASの利用を検討する際は、自炊したい本の冊数や、現状利用可能なものなどを踏まえて検討するようにしてください。

自炊のメリット

自炊によって得られるメリットは3つあります。

  • 保管場所が不要になる
  • どこでも読めるようになる
  • 電子書籍で販売されていない本もデータ化できる

保管場所が不要になる

ムックや文庫、書籍などを複数集めている人であれば、収納スペースを確保しなければならないため、読む本とあまり読む機会がない本などと分けながら管理していることも多いでしょう。

自炊によって本を手放すことができるため、他のものを収納しやすいスペースを作れたり、地震などの災害によって本棚が倒れ込んだりする心配がないといったことがメリットになります。

どこでも読めるようになる

外出先や旅行先でも場所や時間を気にせず読めるようになるため、バスタイムや通勤・通学時間など、いつでもどのようなシーンでも本を気軽に読めるようになります。

本を持ち歩く場合、鞄選びに配慮しなければならなかったり、持ち歩く際に体に負荷がかかったりすることがあります。そういった意味でも自炊は本をこれまで以上に楽しめる工夫であるとも考えられます。

電子書籍で販売されていない本もデータ化できる

多数の電子書籍が販売される中で、それでもまだまだ書籍化されていない本がいくつもあります。
ジャンルや内容によっては電子書籍化が難しい本もあるため、電子書籍として手に入れることを諦めていた人も多いでしょう。

しかし、自炊によって、電子書籍化されていないといった欠点も一切気にならなくなります。

自炊のデメリット

3つのメリットがある一方で、自炊には4つのデメリットがあります。

  • 作業時間が膨大になる
  • ケガをするリスクが高い
  • 破壊した場合、ゴミが大量に出る
  • データが読み込めなくなる可能性がある

自炊を始めるには、デメリットについて納得したうえで行いましょう。

作業時間が膨大になる

本の冊数やページ数によっては膨大な作業時間がかかります。
自炊作業時間は1冊5分~10分ほどかかることから、機器をレンタルしていた場合は、作業の進捗状況によって費用が長期的にかかるといった懸念があります。

また、一枚一枚裁断してからスキャンするため、同じ作業を何度も何度も、毎日繰り返さなければなりません。
これらの理由から、飽きやすい人や時間に余裕がない人には自炊は向いていないと考えられます。

ケガをするリスクが高い

破壊式の自炊では刃物を扱うため、慎重に作業しなければなりません。
しかし、単純作業が続いて集中力が低下すると、指を切るなどの事故を招く可能性があります。

単純作業が苦手な人だとケガをするリスクが高くなります。
そのような人は、画質や見やすさは諦めて非破壊式での自炊をするか、電子書籍サービスで購入し直す方が良いでしょう。

破壊した場合、ゴミが大量に出る

破壊式での自炊だと、本はそのまま紙ごみとなります。
資源ごみとして回収してもらうか、可燃ごみとして廃棄するかになりますが、地域によっては可燃ごみは有料のゴミ袋が必要なこともあります。
費用をかけないようにするのであれば、資源ごみの日に回収してもらうか、最寄りの雑紙回収ボックスなどに入れるかになりますが、それでも廃棄に手間がかかってしまいます。

また、保管していた本棚も使い道がなければ処分することになります。
大型ごみでの回収ともなれば、こちらも廃棄費用がかかります。

ごみを廃棄する際にお金や手間がかからないか、かかってもどれくらいで済むのかを確認したうえで、自炊を検討するようにしましょう。

データが読み込めなくなる可能性がある

パソコンの空きストレージによっては、電子データを読み込む際に本体に過剰な負荷がかかり、フリーズや故障といったトラブルにつながる可能性があります。
フリーズや故障に至った場合、これまで取り込んだデータをはじめ、パソコン内にあったデータまでも読み込めなくなる場合もあります。

ほかにも、費用面や膨大な作業時間に加え、ゴミが溜まるといった懸念もあります。
破壊した本が絶版に至った場合、もう二度と手に入れられない可能性もあることから、大事な本ほど自炊ではなく、紙媒体のまま保存しておくのが望ましいケースもあることを視野に入れましょう。

自炊するのにいくらかかる?

自炊する場合、どれくらいの所要時間と金額がかかるのでしょうか。
「1冊200ページのコミックを100冊、10日間作業した場合」を条件に、シーン別で解説します。

自分で自炊機器を揃えた場合

まず、自分で機器を揃えた場合、スキャナーと裁断機のみの購入費がかかります。
最低限の機能しかないスキャナーであれば、新品でも7,000円ほどで購入でき、裁断機も小型であれば2,000円ほどで手に入れられるため、10,000円以内で始めることができます。

なお、両面スキャンが可能なスキャナーや、大量の紙を一気に切れる裁断機などを購入して効率的に自炊したい場合は50,000円以上の費用がかかります。
機器に費用をかけた分、効率的な作業ができますが、安価な機器だと作業の手間が大きくなることは覚えておきましょう。

そして、今回の条件において、所要時間は「100冊(1冊200ページ)÷10日間」であるため、自炊する場合は1日で2,000ページ(1日10冊)進める計算になります。費用は抑えられるものの、1日に膨大な数をこなさなければなりません。

ただ、自炊機器を所有するメリットとして、急がず好きなタイミングで進めることができることが挙げられます。
詳しくは後述しますが、機器をレンタルした場合は日数によって料金が加算されてしまうため、なるべく短時間で作業する必要が出てきます。

本が多く、ゆっくりと作業したい人・とにかく安く済ませたい人向けの手段であると言えます。

自炊機器や自炊可能な場所をレンタルした場合

次にスキャナーや裁断機をレンタルした場合を計算してみましょう。

スキャレン.com」のサービスを例にすると、8泊9日の両面スキャナーと最大約60枚分の厚さが切れる裁断機のセットである「コンパクト自炊セット(並)7」で料金9,680円(税込)となっており、別途往復送料として北海道・九州の場合2,800円、沖縄の場合は5,000円が追加されます。
同セットは31泊32日の料金14,980円(税込)になる「コンパクト自炊セット(並)30」もあり、およそ15,000~20,000円程度の相場でレンタルできると考えられます。

ただし、サービスによっては裁断機を借りるだけでも1日3,000円から6,000円ほどの料金設定をしているところもあり、長く借りると10万円以上にもなることがありますので、レンタル業者選びは入念に行う必要があります。

近年ではレンタルのほか、コワーキングスペースの普及にともないスキャンブースといったスキャンを目的とした場所の貸出もあります。
スキャンブースの利用を検討する際は100g170円で利用できる「自炊の森」や、1冊~10冊/200円など冊数での利用が可能な「自炊空間」など、自炊したい冊数に合わせて選ぶようにしてください。

まとまった時間がある人や、そこまで大量の本を持っているわけでもないが高品質なデータで保存したい人などは機器を購入するよりもレンタルした方が良いかもしれません。

自炊代行業者に依頼した場合

最後に自炊代行業者に依頼した場合を計算してみましょう。

例として「スキャンピー」で100冊を依頼した場合、1,000円~3,000円の集荷費用が必要です。
一番近い地域で集荷を依頼した場合でも1,000円、合わせて梱包も依頼すると別途500円支払う必要があるため、諸費用として1,500円かかります。

そしてスキャンピーでは、300ページまでの書籍を1冊80円で自炊してくれます。
コミックの場合は表紙がカラーとなっていますので、オプションで「おまかせ便」をつけるのが最適でしょう。
「おまかせ便」は作業費にプラス50円となるため、1冊あたり130円になり、100冊の依頼で計13,000円となります。

総額で14,500円程度となり、自分で機器を揃えて自炊するよりも5,000円近く費用がかかることになります。
また、前提条件に反しますが、作業完了にも25日間かかるとのことです。

ただ、安い機器で自炊するよりも高画質で見やすいデータになり、本についても無料で破棄してくれるため、コスパとしては悪くないでしょう。
時間がかかってもデータの品質を重視したいのであれば、レンタルの相場と大きく離れていませんので、自炊代行業者にお願いするのもひとつの手です。

ただし、後述しますが、自炊代行業者への依頼は違法となる場合があります。
自炊代行サービスにおいても著者ごとに対応できないことが記載されているため、持っている書籍のすべてが自炊できるとは限らないことを理解しておいてください。

自炊は違法?著作権に関する問題

本を電子書籍化するにあたって、その行為自体に問題はないのでしょうか。

INTERNET Watch」による「書籍の電子化、「自炊」「スキャン代行」は法的にOK? ~福井弁護士に聞く著作権Q&A」内では「個人で電子書籍を「自炊」する行為は著作権法違反になるのか?」といった質問について、このように回答されています。

個人的に使うためなら適法です。

解説:まず、自分の蔵書を裁断する行為については、(胸が痛むかはともかく)著作権法で問題になることはまずありません。

引用元:「書籍の電子化、「自炊」「スキャン代行」は法的にOK? ~福井弁護士に聞く著作権Q&A

つまるところ、他人の出版した本やコミック、雑誌を電子書籍化した場合に、収入を得るようなことがなければ問題ないという意味になります。
その一方で「自炊代行」に依頼した場合は著作権侵害として認められ、自炊代行業者に賠償金と複製の差し止めを命じた判例もあります。

自分だけで楽しむ場合であれば問題はないものの、その工程を業者に依頼したり、誰かに販売したりといった行為は著作権侵害に該当するため、モラルを理解したうえで利用するのが望ましいといえるでしょう。

まとめ:自炊に向いているのはどんな人?

本記事では本の自炊について、方法や手順、必要なものやメリット・デメリットをご紹介しました。

メリットやデメリットを考慮したときに自炊が向いている方とは「膨大な作業時間であっても飽きずに対応でき、大量に発生したゴミもストレスなく処理できる人」であるといえます。

自炊を始めるにあたっては、レンタルや購入費用のほか、クラウドストレージの利用であればサブスクリプションの利用による月々の利用料がかかると考えられます。自炊を検討する場合は諸費用やデメリット、所要時間やリスクについて熟知したうえで取り組むのが望ましいでしょう。

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